彼女の説明を聞きながら広い敷地の園内を回ったものの、今咲いて
いる花は、サボテン科の棘つきの花ばかり。後は背の高い椰子の木
や、実も花もついていない葉っぱだけの木と観葉植物。
入園料金の2CUCとガイド料金1CUCを返してほしい〜!
こんな所には他に誰も来てないだろうと思ってたら、レストランでは
何人かが食事をしていました。
ここでは植物園といっても花がないのが普通なんかな???
セントロには大きな公園パルケ・セスペデスやプラサ・デ・イミノ
(広場)イグレシア・デ・サンティシモ(教会)、ムセオ・プロビン
シアル《博物館)などおおよその観光の目玉がこの一角に集中
しています。
セントロの道路は色タイルで舗装してあり、面白いモニュメントや
アルテの作品が両脇の電信柱や道の中央に建っています。
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翌日ラナルにシャワーとベッドの問題点を言うと、今日のお
昼には別の部屋(冷蔵庫つきのもっと広くて快適な部屋)が
空くのでそこなら私の希望通りだからと、ひき止めます。
新しい部屋は前のよりずっと快適。ラナルは私のつたないスペイ
ン語をよく理解してくれて、冷たいシャワーにもすぐに対処して
くれましたが、今以上の温度は期待できそうにありません。
入浴する時間帯を変えるしか方法はないなあ〜。
部屋には不満は残っていたけれど、ラナルの作る料理はとても
おいしい。それもそのはず、2年前までクバノスを対象にした
レストランを経営していたそう。けれど無許可だったので、今
はカサパルティクラールで料理の腕をふるっています。でも
やっぱりレストランを出したい!と語るラナル。
一番手前にあるのが トストーネ
キューバ料理はシンプルなのが多いのですが、その中の一つ
青いバナナを使った「トストーネ」私はこれが大好き!
ラナルにどんな風にして作るの?と聞くと
「簡単だから自分で作ったらいいよ」と言ってテーブルのすぐ横
にあるキッチン前に連れていかれました(笑)
まな板と石(石はどこかで拾ってきたもの)
(緑色)青バナナの皮をむいた実(中身は黄色)を1.5cm位の厚さに切り、
石でギュッとつぶします。それを少し低めの油でこんがりきつね色になる
まで揚げて、塩をふりかけたら、出来上がり!
アツアツのバナナはサツマイモみたいでとてもおいしい!
久しぶりに話す日本語は、何だか新鮮!
その男性は築地の市場で働いていて、Cuba国内を旅するのは
2回目だとか。車内でもたくさん話ができて楽しい移動時間になり
ました。私は途中のバジャモで下車。彼は終点のサンティアゴ・
デ・クバに向かいました。Buen viaje!
初めての町バジャモは予想していたよりずっと大きくて、ターミナル
はたくさんの人でごった返しています。ここにはハバナのセイラに
頼んで予約をしてもらった、カサ・ミリアンの誰かが迎にきてくれて
いるはず・・・・すると、携帯を持ったラナルという男性が声を掛け
てきました。ミリアンに頼まれて来たというので間違いはなさそう
です。
私はビシタクシーに乗り、彼は自転車で伴走して20分ほどで
カサに到着。が、このカサ、セイラから聞いていたミリアンの
住所のナンバーと違います。 ラナルにそれを確かめると、彼は
ミリアンの甥で、彼女のカサは今満室なのでここに泊まるように
と薦めます。
今までにも、他の町でも何回かこのように、予約したカサとは違
うカサへ、(たいていはその親戚、あるいは兄弟姉妹のカサ)連れ
て行かれた事があります。いったい何の為の予約かわかりません。
これはクバノスの習慣というより、コンパルティール(共有する)
アジュダールセ(お互いに助け合う)という考えが基本にあるので
は?と思います。外国人ゲストもファミリアや親しい友達の間での
ゲスト。仲間内での誰のカサに泊まっても”彼らにとって”は問題
ないと考えているようです。ゲストの都合を優先するという発想は
ないのです(笑)
こちらから言わない限りは、変わりません。
それでも、快適に過ごせるなら問題はないので、一応部
屋に案内してもらい、1泊だけ彼のカサに泊まることにしました。
長旅で今晩中に他のカサを探すには、外はもう暗いしあまりに
疲れていたからです。
あーーあ、もう新しい町に来るのがいやになる〜〜。
と口を尖らせて寝ました(苦笑)
古い高架下の線路のほうへ進んで行くと、石造りの平屋が見え
てきました。食料品店?のよう・・・店の正面にはネットにいれた
生肉の大きな塊がぶら下がっています。
ちょうど店向かいの角に立ってスケッチをはじめたのですが、
店中が真っ暗で中が良くみえません。この店の主はアラブ系
のような彫りの深い目鼻に髭を生やしたおじさん。何だか怖そ
うやわ・・・。」
絵を描いている間も道行く人が野菜を買ったり、ジュースを飲
んだりしては、店を去っていきます。暫くするとお客さんの波が
引いたので、おじさんが絵の進み具合を見にきました。
そして店を離れる時には「・・・へ行ってくるけど、すぐに帰って
くるから」とわざわざ告知して出かけていきます(笑)
そうこうしている内に空が暗くなって雨がぽつぽつ降り始めま
した。急いでカサに戻り雨が上がるのを待って再び店前へ。
どうにか線描きできました!
Hasta pronto!
ここはコンサートの時と違い、家族や親しい友達を囲んでの砕けたフィrスタ。
みな普段着姿ですが、ガンガン歌います。
マリアも本当〜にダンスが好きみたいで。
椅子に座っていても常に体が揺れています(笑)
そして宴もかなり盛り上がってきた頃、同じ席にいたスペイン人男性が
立ち上がってマイクを握って歌い始めました。名前は聞き取れなかった
けれどスペインのプロ歌手だそう。赤いパンツで歌いながら歩く姿が
すごくかっこいい。夜遅くまで飲んで食べて踊っている内にカマグエイ
滞在の日はもう最終日。
明日、ルンバタはシエゴ・デ・アビラへ。マノリト達はハバナへ。
そして私は次の町サンティ・スピリッツへ、それぞれ向かいます。
また来たいなカマグエイ。
Aiは兵役でまた軍に戻ったので、私一人でコロニアルへ向かうことに。
席に着くと、ルンバタのメンバーの一人、ラサルが来て、連れのいない
私を心配してくれましたが、ちょうど入り口で言葉を交わしたクバナの
一行と席が隣同士。彼らが踊る輪の仲間に私も入れて
くれました。Gracias!
Cubaでは、パレハ(カップル)で行動するのが”普通”と考えるクバノ
スが殆ど。なので、レストランやコンンサートなどへ一人で行くこと
が多い私は、彼らからしばしば
「一人かぁ・・・それは問題だ」と言われます(笑)
今日のコンサートはルンバタとハバナから来たマノリト・シモネイ
イ・ス・トラブコとのジョイントコンサート。演奏中にも関わらずクバ
ノ達が次々にやって来てあっという間に中庭は人でいっぱい。立ち
見席も満杯です。ここではツーリストの姿は殆どなくて、腰やお尻を
振って踊るクバノ達の姿は圧巻!
ハバナのカサ・デ・ラ・ムシカのような室内ではなくここは屋根のない
バル。青空から星が見える時間に移る頃には大きなうねりとなって
エネルギーがパティオいっぱいに広がります。
ステージの上にいる彼らも、この演奏をこの歌を町の仲間に聞かせ
たい!そんな思いが伝わってくるような熱いステージです。
ルンバ、レゲトン、メレンゲ、サルサといろんな音楽が流れ、彼らと同じ
空間にいると実感する時です。音楽に気持ちを乗せて踊っていると縛
っている物全てを放り投げたような開放感に満たされて・・・・なんとも心
地いい。
その日の日曜は夜遅くまで盛り上がり、足を引きずりながカサに戻り
ました。アレハンドロが満足げな私の顔を見てニッコリしながら
「ブエナス・ノーチェス」と挨拶。おやすみ〜。
ラ・セマナ・デ・クルツラの期間、パルケ・アグラモンテで
もロマンティカのグループが演奏していました。
すでに食事をすませて来ていた私とAiは飲み物だけをオーダーす
るテーブルへ。 残念ながらこのテーブルは彼らの演奏を横から
見る位置で、ビデオは斜めからの撮影になってしまいました。途中
からAi が頑張って、回り込んで撮影してくれたのですが、夜の野
外のレストランは、照明も多くなかったので、あまりきれいに撮影
できませんでした。それでも迫力は十分伝わってきました。
動画はこちら